Daedalus 1.0.0 - リリースノート
リリース日: 2020年4月23日
Daedalus 1.0.0は、Cardanoノード、Cardanoウォレット、そしてDaedalusのコアバックエンドコンポーネントを完全に一新したByronリブートを取り入れた、初のDaedalusリリースです。
ByronリブートはCardanoの将来にとって欠かせないステップです。Shelleyを構築する基盤が整うだけでなく、安定性、信頼性、そしてパフォーマンスの進歩など、Daedalusに大幅なパフォーマンスの向上をもたらします。ユーザーは使用プラットフォームにかかわらず、接続、ブロックチェーンとの同期、ウォレットの復元スピード、メモリー使用量の削減に関し、向上したパフォーマンスを体験できます。
Daedalus 1.0.0には新機能も搭載されています。これには、ブロックチェーン同期のバックグラウンド処理、ウォレットのインポート機能、送信時パスワードの必須化、Yoroiウォレットのサポート、トランザクションフィルター機能、新しい更新メカニズム、再デザインによりスピードアップした、並行復元も可能なウォレット復元機能が含まれます。
新機能
ウォレットのインポート
新機能、ウォレットのインポートにより、Daedalusの旧バージョン、Daedalusステータスディレクトリー、またはsecret.keyファイルからウォレットをインポートすることができます。
各ウォレットの復元フレーズを入力せずに素早くウォレットをインポートできるほか、復元フレーズを紛失したウォレットのインポートも可能です。
送信時パスワードの必須化
最大限の安全性を確保するため、インポートされたウォレットに送信時パスワードが設定されていない場合、Daedalusは設定を促します。送信時パスワードが設定され次第、ユーザーはウォレットの全機能にアクセス可能となります。
ブロックチェーン同期のバックグラウンド処理
ブロックチェーン同期画面を削除し、CardanoネットワークにDaedalusが接続次第メインユーザーインターフェイスを使用できるようにしました。同期の進捗状況は、ユーザーインターフェイス右上に置かれた同期アイコンで確認できます。ブロックチェーンの同期中、ADAの送金を除くDaedalusの全機能を使用することができます。
Yoroiウォレットのサポート
DaedalusでYoroiウォレットを復元、使用できるようになりました。ウォレットはDaedalusとYoroiの両ウォレットに保管でき、同時に使用することができます。ウォレットをDaedalusとYoroiの両方で使用する場合、資金はブロックチェーンに保管されるため常に同期された状態となり、各ウォレットはそのデータを表示する機能のみを果たします
ウォレット復元が迅速化、並行復元機能追加
Daedalusのウォレット復元プロセスは、多数のウォレットをサポートするために完全に再デザインし、復元プロセスを単純化するためにステップ式に変更しました。具体的には、ウォレット復元フレーズの入力とウォレット名および送信時パスワードの設定を別ステップに分け、ウォレットの復元に必要な情報がウォレット復元フレーズのみであることを明確にしました。各ウォレットを復元する際には、ウォレット名と送信時パスワードを新たに設定することができます。
ウォレットの復元は大幅に迅速化し、複数ウォレットの並行復元もサポートされました。DaedalusがCardanoブロックチェーンと同期している場合のウォレット復元所要時間は、これまでのおよそ2時間から15分程にまで短縮されました。ただしこれは、使用しているインターネット接続速度およびDaedalusが実行されているコンピューターの性能に影響されます。
トランザクションフィルター
Daedalusにトランザクションフィルター機能が追加されました。ユーザーは、トランザクションのタイプ(入金または送金)、期間、ADA額でトランザクションのフィルタリングを行うことができます。[すべてのトランザクション]ボタンを使用すると、ウォレット内の最も古いトランザクションから最新のトランザクションまでの期間、履歴内のADA最小値から最大値がフィルターフォームに自動入力されます
通知表示の統一感
Daedalusの全通知表示に統一感を持たせています。すべて画面上部の同じ個所、他のユーザーインターフェイスエレメントの上部に表示されます
キーボードショートカットの追加を伴うシステムメニューの改良
Daedalusシステムメニューは、Daedalus、編集、表示、ヘルプの各カテゴリーに再編されました。一般的に使用される操作にはキーボードショートカットが追加されました。
新Daedalus更新メカニズム
Daedalusに新しい更新メカニズムを導入されました。 ユーザーにはニュースフィード機能を通じて利用可能となったDaedalusの新リリース情報が通知され、ユーザーは任意でこれらのリリースをダウンロード、インストールすることができます。
Daedalus診断画面の改良
Daedalus診断画面に、Daedalusビルド番号、プロセスID、Cardanoノードポート、Cardanoウォレットポートなどの情報が追加されました。
パフォーマンスの向上
ブロックチェーンの同期、ウォレットの復元時間、メモリー消費量が大幅に改善されました。ユーザーは使用プラットフォームにかかわらず向上したパフォーマンスを体験できます。
サポート対象のプラットフォーム
- MacOS: MacOS 10.13、MacOS 10.14, MacOS 10.15
- Windows: Windows 8.1、Windows 10(64ビットWindowsのみサポート)
- Linux
- テスト対象:
- Ubuntu 18.04
- Fedora 28
- すべてのLinuxディストリビューションをサポート予定です。
推奨する最低ハードウェア要件
- 64ビットデュアルコアプロセッサ
- 4GBのRAM
- 10GBの空きディスク容量
- ブロードバンドインターネット接続