Daedalus 1.1.0 - リリースノート
リリース日: 2020年5月12日
Daedalus 1.1.0リリースには、ウォレット復元フレーズ検証機能とUbuntu 20.04 LTSサポート機能が追加されました。その他、Windows未サポートバージョンへのインストール防止、ネットワークの信頼性および全般的なパフォーマンスの向上、数多くの軽微な不具合の修正、ユーザーエクスペリエンスの向上が含まれます。
新機能
ウォレット復元フレーズ検証
ウォレット復元フレーズ検証機能は各ウォレットの設定画面からアクセスでき、ユーザーが所持する12語のDaedalusウォレット復元フレーズの有効性を確認することができます。
この機能には、復元フレーズの検証を長期間実施していない場合に、ユーザーにその旨を警告する機能も搭載されています。ウォレット作成から6か月間復元フレーズの検証を行っていない場合、ユーザーは黄色の警告を、また1年後には赤色の警告を受けます。復元フレーズの有効性に疑いがない場合は確認作業は必要なく、警告は無視しても安全です。
本機能ではペーパーウォレット復元フレーズの検証はサポートされていませんが、ペーパーウォレット復元フレーズを検証可能な通常のウォレット復元フレーズへ変換する機能がDaedalusにまもなく搭載される予定です。
Ubuntu 20.04 LTSのサポート
サポートされるLinuxディストリビューションの公式リストにUbuntu 20.04 LTSが追加されました。すべてQAプロセスで徹底的にテストされています。
修正済みの不具合
サポートされていないWindowsバージョンへのインストール防止
未サポートのWindowsバージョンへのDaedalusインストールが不可能になりました。DaedalusをはWindows 8.1以降をサポートしており、Windows 8.0.7以前のユーザーはDaedalusをインストールできません。
WindowsとmacOSのネットワーク切断
WindowsとMacのコンピューターで、インターネット接続が切れて再接続された場合、またはDaedalusの稼働中にWi-Fiネットワークが変更された場合にCardanoネットワークに再接続できませんでした。この問題は現在修正されました。
軽微なユーザーエクスペリエンスの向上
本Daedalusバージョンには以下の軽微なユーザーエクスペリエンスの向上が含まれます。一部のMacコンピューターでモーションロゴに現れていた小さな縦線を削除しました。ウォレットエラー処理を改良し、エラーメッセージを詳細にしました。また、接続の切断やディスクの容量不足による中断に関するウォレットインポートダイアログの処理が大幅に向上しました。
既知の問題
再接続後にウォレットの同期が完了しない
インターネット接続が切断された後に回復し、DaedalusがCardanoネットワークに再接続した際に、ウォレットの同期が99.99%で止まる場合があります。この問題は現在調査、修正中です。解消されるまでの臨時手段としては、Daedalusを再起動します。
macOSのCPU高使用量
DaedalusとすべてのウォレットがCardanoブロックチェーンと完全に同期した後、macOSシステム上で予想外に高いCPU使用量が継続される場合があります。この問題は現在調査、修正中です。
macOSおよびLinuxにおけるDaedalus旧バージョン実行中のインストール
macOSおよびLinuxで、Daedalusが旧バージョンが実行されているかを確認できず、Daedalusの稼働中にインストールが実行され、不具合が生じる場合があります。この場合、Daedalusアプリケーションを削除し、ステータスディレクトリーを保存して、もう一度インストールを試してください。この不具合が修正されるまで、macOSとLinuxオペレーティングシステムのユーザーは、Daedalusが稼働していないことを手動で確認してからインストールを行ってください。
ウォレット設定画面におけるツールチップの配置
ペーパーウォレット証明書からウォレットを復元する際に、ウォレット復元フレーズ検証機能に関する制限を説明するツールチップが、Daedalusのウィンドウサイズにより正しく配置されない場合があります。ツールチップの全コンテンツが表示されない場合は、臨時的処置としてDaedalusのWindowsサイズを変更してください。