Daedalus 2.2.0-FC1 - リリースノート
このDaedalus更新では、ステークプールのオフチェーンデータを取得するプロセスを、Cardano財団が管理、監督する集中ホスティング型サーバーを使用することにより改良しています。今後の更新で、Daedalusユーザーは、好みに応じて代替のコミュニティステークプールサーバーを選択することが可能になります。今回の更新ではまた、ブロックチェーンの同期スピードおよび接続時間が大幅に向上したほか、一部のネットワーク接続に関する不具合も修正されています。Daedalus 2.2.0には他にも多くの機能改善および一部の軽微な不具合の修正が含まれます。
新機能
ステークプールのオフチェーンデータアグリゲーション
このDaedalus更新により、ステークプールのオフチェーンデータ(名前、ティッカーシンボル、ホームページ、説明)は、IOHKステークステークプールメタデータアグリゲーションサーバー(SMASH)から取得されるようになりました。これまでは、Daedalusはオフチェーンのステークプールデータを各ステークプールから個別に取得していましたが、これは時間がかかると同時にエラーの温床となっていました。IOHKのポリシーは、ブラックリスト化されるステークプールはないと定めています。今後の更新では、Daedalusウォレットユーザーは設定で代替サーバーを選ぶことができ、好きなコミュニティサーバーにアクセスすることができるようになります。
ByronレガシーウォレットからのADA送金
このDaedalus更新ではByronレガシーウォレットの送金ページを復活させました。これは、ByronウォレットからShelleyウォレットへの資金振替え機能を使用する代わりに、手作業で資金を移すことを希望するユーザーのためです。
Yoroi Shelleyウォレットのサポート
このDaedalusバージョンでは、Yoroi Shelleyウォレットの復元が可能になりました。ここでは15語のウォレット復元フレーズを使用します。これらのウォレットはDaedalusとYoroiで同時に使用できます。
Shelleyウォレットの作成と復元が常時可能に
Daedalus前バージョンではDaedalusがShelleyブロックと同期するまでShelleyウォレットの作成および復元は行えませんでした。この制限が解除され、同期の進捗状況にかかわらず、Shelleyウォレットの作成および復元が可能になりました。
パフォーマンスの向上
ネットワークへの接続および同期パフォーマンスの向上
このDaedalus更新では、すべてのプラットフォームを通じて、同期時間とエポック境界移行時間が大幅に改善されています。また、以前に記録されたブロックを検証するために必要な時間も短縮されています。
修正済みの不具合
接続および同期の不具合
「接続の切断」および「同期の失敗」の各エラーメッセージを生じさせる障害を削減するために、多くの修正が施されています。
ITN報酬還元機能でウォレットが空と表示される
Daedalusが完全にブロックチェーンと同期する前にITN報酬の還元を使用すると空と表示されました。この問題は、現在Daedalusがブロックチェーンと完全に同期してから還元機能を有効にすることによって修正されました。
スペース入り送信時パスワード
以前のDaedalusでは、送信時パスワードでスペースが文字として認識されていませんでした。この問題は現在修正されました。
軽微な修正および改良
このDaedalus更新では多くの軽微な修正や改良が施されています。
- ステークプールのロード中に表示されるスピンアイコンが2度表示される場合がありました。この問題は現在修正されました。
- 委任ウィザードやByronからShelleyへの振替え機能でUIに使用されていた表現が一部改訂されました。
- Daedalus日本語版でウォレットリストの「Byron」ラベルに誤った翻訳が使用されていました。Byronウォレットのラベルは現在「Byron」と表記されるようになりました。
- Daedalus終了中に表示されるメッセージは、複数の出来事が同時に発生する場合があるため変更する必要がありました。この問題は現在解消されました。