委任サイクル
委任サイクルは、次の4つのエポックで構成されます。
このサイクルは、ADA所有者がステークプールに委任した時から始まります。ここでは委任証明書が作成され、これがトランザクションに埋め込まれてブロックチェーンに登録されます。以下の例では、これがエポックNの任意のスロットで発生したとします。
次に、プロトコルはエポックNの最後のスロットでステークスナップショット(stakedist)をキャプチャーし、3つのとりわけ重要な情報を記録します。
- ブロックチェーンに登録されている各ステーク鍵の残高
- 各ステーク鍵がどのステークプールに委任されているか
- 各ステークプールが設定したパラメーター(プールコスト、マージン、出資など)
エポックN+1の最後にこのスナップショットを使用してエポックN+2のスロットリーダーをランダムに選択します。このプロセスこそ、プルーフオブステークコンセンサスアルゴリズムとしてのOuroborosの本質です。ステークが多ければ多いほど、スロットリーダーになる可能性が高くなります。
エポックN+2の間、ステークプールはスロットリーダーの選出プロセスによって割り当てられたブロックを生成します。
より多くのステークを管理するステークプールには、自然により多くのブロックが割り当てられます。
エポックN+2とエポックN+3の境界で、新しいスナップショットにより収集された報酬が登録されます。またプロトコルは、エポックNの終了時に記録されたステーク分布を使用して、各ステーク鍵に帰属する報酬額を計算します。
最後に、エポックN+3とエポックN+4の境界で、プロトコルはすべてのステーク鍵に報酬を分配します。これは、エポックN+4の開始時にDaedalus Shelleyウォレットに表示され、ウォレットの残高にクレジットされ、エポックN+4の最終スロットで撮られるスナップショットではステークの一部としてカウントされます。