Daedalus Flight 2.3.0-FC1 & 2.3.0-FC2 - リリースノート
Daedalus 2.3.0-FC1リリースでは自動更新機能を配信。今後Daedalus更新インストーラーを手動でダウンロードする必要がなくなります。このリリースではまた、改良されたステークプールランキングとオフチェーンのデータアグリゲーションサーバー(SMASH)で委任に関するユーザーエクスペリエンスを向上させています。
今回はDaedalus 2.3.0-FC2を同時にリリースし、自動更新機能のテストを可能にしました。
より快適になった委任ユーザーエクスペリエンスを試し、同時に自動更新プロセスのテストにご協力いただける場合は、以下を実行してください。
- Daedalus 2.3.0-FC1をダウンロードし、インストールする
- Daedalusを起動し、Daedalus 2.3.0-FC2更新のインストール案内が表示されるのを待つ
画面の指示に従う
何らかの不具合が生じた場合には、「ヘルプ」メニューからサポートリクエストを送信してください。
新機能
ニュースフィード経由で配信されるDaedalus自動更新
Daedalusは更新版を自動でダウンロードすることが可能になりました。したがって、今後のDaedalus更新はこのメカニズムを通じて配信されることになり、Daedalusの公式サイトからDaedalusインストーラーを手動でダウンロードする必要はなくなります。
ユーザーインターフェイスの「ニュースフィード」セクションに表示されるグリーンのドットマークは、Daedalusの更新が可能なことを示しています。ダウンロードは自動的に開始されます。ダウンロードが完了すると、ボタンをクリックしてDaedalusを終了し、インストールを開始するようシステムに表示されます。
WindowsとmacOSでは、インストールのステップごとにクリックが必要となります。
Linuxでは、Daedalusは自動的に更新をインストールし、完了すると再起動します。インストールのステップごとに手動でクリックする必要はありません。このメカニズムが何らかの理由により失敗した場合は、更新を手動でダウンロード、インストールするようDaedalusに表示されます。
Daedalusニュースフィード経由で配信されるコンテンツは複数のソースから検証されるため、自動更新は安全かつ安心です。さらに、Daedalusはダウンロードした更新版をインストールする前に、その完全性の確認も行います。
改善されたステークプールランキング
ステークプールランキングの精度が向上しました。これは、これまで直近のエポック境界時に各プールが管理していたステーク量に基づいていたランキング計算を、ライブデータによる管理ステーク量に基づいて行うように変更したためです。
ステークスライダー
プールランキングを計算するためにステーク量を選ぶことができるステークスライダーは、希望する値を簡単に選べるよう改良されました。直線スケールに代わり対数スケールを使用することで、値を上昇方向にスライドさせると急激に増加するようになりました。
ステークプールのオフチェーンデータアグリゲーション
このDaedalus更新により、ステークプールのオフチェーンデータ(名前、ティッカーシンボル、ホームページ、説明)は、IOHKステークステークプールメタデータアグリゲーションサーバー(SMASH)から取得されるようになりました。これまではオフチェーンのステークプールデータを各ステークプールから個別に取得していましたが、これは時間がかかると同時にエラーの温床となっていました。今後の更新では、Daedalusウォレットユーザーは設定で代替サーバーを選ぶことができ、好きなコミュニティサーバーにアクセスすることができるようになります。
入金画面のアドレスの表示順序
入金画面のアドレスが最古のアドレスから最新のものへと順番に表示されるようになりました。このアドレス順のメソッドは、ルートの秘密鍵(24語のウォレット復元フレーズ)からシーケンシャルにアドレスを導出するDaedalusのようなシーケンシャルウォレットにとって、合理性が増します。
この結果、リストのトップにあるアドレスを使用すると、一番下に追加アドレスが1つだけ生成されるようになりました。これはDaedalusが未使用アドレスをリストの最後に常時20用意しているためです。これまでは、リストのトップにあるアドレスを使用することにより新しく20アドレスが生成されていたため、ウォレット内に必要以上のアドレスが増殖していました。
委任ユーザーインターフェイスのデフォルトタブ
Daedalusユーザーインターフェイスの委任パートでデフォルトで表示されていたタブを、「情報」タブから「委任センター」タブに変更しました。
既知の問題
スタートアップのフルブロックチェーン検証
Cardanoノードが台帳ステータスのフォーマットを変更したことにより、このDaedalus更新では、更新インストール後の初回起動時にブロックチェーン全体の検証が必要となります。これには、Daedalusを実行しているPCのパフォーマンスに応じて、10分から15分程度かかることが見込まれます。