Daedalus 3.3.0-FC1 リリースノート
リリース日:2021年2月12日
Daedalus 3.3.0-FC1は、Cardanoにネイティブトークンサポートを配信する次回Cardanoプロトコル更新に対応します。本Daedalus更新版にはまた、数多くの新機能が追加されています。これには、好きな法定通貨や暗号通貨に換算したウォレット残高の表示、SMASHサーバーの設定機能、トランザクションの詳細へのメタデータ、手数料プロセス、ADAデポジットの追加、旧Daedalusバージョンの「secret.key」ファイルを使用したウォレットのインポート、セカンダリーPINで設定したLedgerデバイスのサポートが含まれます。
新機能
ADA残高の換金
Daedalusでは、サポートしている法定通貨や暗号通貨の中から好きな通貨に換算した残高を表示できるようになりました。換算値は参考としてのみ使用してください。
換金レートはCoinGeckoにより保証なしで提供されています。換金後残高は、CoinGeckoが追跡した、アクティブな暗号通貨取引所における現在の世界的なADA平均価格を反映しています。
SMASHサーバーの設定
Daedalusは管理されたステークプールのリストをフェッチするために、ステークプールメタデータアグリゲーションサーバー(SMASH)を使用します。初期設定では、IOHKが運営しているSMASHが使用されています。初期設定サーバーの代わりに、コミュニティが運営している任意のSMASHサーバーを使用するように設定することができます。
トランザクションの詳細の手数料とデポジット
CardanoトランザクションにADAのデポジットを含むことができるようになりました。例えば、ウォレットを初めて委任する際に生じる2ADAのデポジットなどです。トランザクションの詳細にはデポジットと手数料の情報が表示されます。
トランザクションメタデータ
ADA、およびまもなく導入される他のCardanoネイティブ資産に加えて、Cardanoトランザクションには追加的なメタデータ情報が含まれるようになりました。トランザクションメタデータは、売り手と買い手の詳細、取引時刻、製品生産者情報、供給条件など、トランザクションの追加的なコンテクストを提供することができます。メタデータはまたProject Catalystの投票に使用されます。
Daedalusはトランザクションの詳細にメタデータを表示できるようになりました。
ウォレットのインポート
ウォレットのインポート機能が再び利用可能になりました。旧Daedalusバージョン(Daedalus 0.15.0以前)のステータスディレクトリーにある「secret.key」を使用して、ウォレットをインポートすることができます。最近のDaedalusバージョン(Daedalus 1.0以降)のステータスディレクトリーからのウォレットインポートは現在サポートされていません。
このウォレットのインポート機能は、ウォレットの復元フレーズを紛失し、送信時パスワードを覚えている場合に使用できます。
この機能を使用して復元フレーズを失くしたウォレットの資金を復元する場合には、まず新しいウォレットを作成し、復元した資金をすべてこれに移してください。ウォレット復元フレーズは安全に保管してください。
ハードウェアウォレットサポートの改良点
セカンダリーPINで設定したLedgerハードウェアウォレットデバイスがDaedalusで使用可能になりました。これらのLedgerデバイスは同じウォレット復元フレーズを使用する2セットのウォレットを提供します。
また、安全性と信頼性を向上させるために、Daedalusはハードウェアウォレットデバイスとのやり取りのたびに、LedgerおよびTrezorハードウェアウォレットデバイスの公開鍵をフェッチするようになりました。
修正済みの不具合
自動更新
Daedalusの自動更新は、Daedalusが更新プロセスの最中に新たなバージョンが利用可能になった場合に失敗する場合がありました。この問題は修正されました。
LinuxでログおよびCSVのダウンロード
Daedalusのログとトランザクション履歴のダウンロードはLinuxで機能しないことがありました。この問題は修正されました。
「報酬」画面の並び替え
報酬画面で行の並べ替えがうまく機能していませんでした。この問題は修正されました。