Daedalus Flight 4.1.0 リリースノート
リリース日:2021年06月03日
Daedalus Flight 4.1.0では、ネイティブトークンの少数設定が可能になりました。ここでは、Cardanoトークンのレジストリーからフェッチした推奨値が利用できます。また、本バージョンでは、日本時間6月4日午前1時に開始されるFund4の有権者登録が可能となるほか、全体的な改良や既知の問題の修正が加えらえています。
アップグレート後、Daedalusの初回起動には最低30分を要します。これは最近ブロックストレージメカニズムに加えられた変更によるもので、ローカルに保存されたCardanoブロックチェーンのコピー全体を検証する必要があるためです。
新機能
ネイティブトークンの少数設定
ブロックチェーンでは、ネイティブトークンは整数(少数なし)で表示されます。しかし、代替可能トークンには通常小数点以下の桁数が設定されています(ADAは6桁、ビットコインは8桁など)。
Daedalus Flight 4.1.0では、ウォレットに保有されているネイティブトークンごとに必要な小数点以下の桁数を手動で設定できるようになりました。
ネイティブトークンの詳細は、Cardanoトークンレジストリーを介して登録されます。現在ここで、ネイティブトークンの小数点以下の桁数の登録をサポートするようになりました。
Cardanoトークンレジストリーに小数点以下の桁数が登録されているネイティブトークンを保有している場合、小数点以下の桁数の推奨値が利用可能であることを示す黄色の感嘆符が表示され、そのネイティブトークンのデフォルト設定として使用されます。
Catalyst Fund4有権者登録
Project Catalyst はCardanoにオンチェーンガバナンスをもたらす実験的プログラムです。ADA保有者は、資金を提供する革新的アイデアに投票することにより、Cardanoの成長のために提案されたキャンペーンに優先順位をつけることができます。参加することにより、Cardanoの開発や将来の方向性に影響を与えるとともに、ADAによる報酬を受け取ることができます。140,000米ドル相当のADAが、登録されたADA保有者間で分配されます。
Project Catalystは、一連のファンドリリースに分かれています。Fund4は4番目の資金調達ラウンドです。有権者登録は、日本時間6月4日午前1時スタートです。
Fund4有権者登録プロセスにアクセスするには、投票アイコンをクリックしてください。プロセスの詳細は、Caralystの登録および投票方法をご覧ください。
検索可能な換算通貨
Daedalus Flight 4.1.0では、利用可能な通貨の検索機能を有効にすることで、ADAの換算値の表示を簡易化しました。
ハードウェアウォレットデバイスの入金アドレス検証
ハードウェアウォレットデバイスで、入金アドレスを使用前に検証できるようになりました。これは、Daedalusが生成した入金アドレスとハードウェアウォレットデバイスが生成したアドレスが一致することを確認する、追加的なセキュリティメカニズムです。これは追加的なセキュリティを提供し、アドレスが自分のウォレットのものであることに確信を持てるようにするものであるため、入金アドレスを取得するときに、この手続きを省略しないでください。
同じウォレットへの送金
実行しようとするトランザクションの送金元と送金先のウォレットが同じである場合に警告メッセージが表示されるようになりました。これにより、資金が動かないにもかかわらず手数料がかかるというケースを防ぐことができます。
ウォレット復元フレーズのペースト
Daedalus Flight 4.1.0では、ウォレットの復元時や復元フレーズの検証時に、復元フレーズをペーストできるようになりました(以前はタイプ入力のみ)。復元フレーズをコンピューターのクリップボードに保持しておくことは安全面から推奨できませんが、この機能は復元フレーズの保存にパスワードマネージャーを使用するユーザーたちから頻繁にリクエストを受けていました。
修正済みの不具合
換算通貨
Daedalus 4.0.5では、ADA残高を別の通貨で表示するための一部の換算通貨が削除され、強制的に設定を繰り返していました。この問題は現在修正されました。さらに、Daedalusでネットワーク接続の問題が発生しているときに、変換された値がまったく表示されない代わりに、変換された値と新しい変換率がフェッチされてからの時間が表示されるようになりました。
ハードウェアウォレットのサポート
ハードウェアウォレットのサポートは、数多くの軽微な不具合を修正した結果、大幅に改善されました。Daedalusでのハードウェアウォレットの使用は、特にウォレットデバイスがビジー状態または再接続する際に、堅牢性が向上しました。
ポップアップ画面のウォレット名
メインのユーザーインターフェイスをカバーするポップアップ画面に、常に作業中のウォレット名が表示されるようになりました。これは、背景のメインユーザーインターフェイスに表示されたウォレット名がブラー効果により読めなくなるためです。